導入趣旨
人事評価制度”と聞くと、眉を顰める人が多いものです。”実力主義””成果報酬”等、
『結果だけを重視して人柄や努力を認めない』『成果を出せれば手段を問わない』。
そんなマイナスイメージが先行しているのかもしれません。それは大きな誤解です。
私達、厚生会の経営理念の一つ「個性及び自主性の尊重」は、利用者様だけに限られたものではありません。職員の皆さん、一人一人の個性と自主性を尊重し、大切にしていきたい。なぜなら、
皆さんが末永く働きやすい職場こそが、そのまま、利用者様にとっても居心地の良い
”終の棲家”であるからです。
とはいえ、運送業界は、従業員の命と生活を預かる過酷な最前線であることもまた
事実です。小さな気の緩みが利用者様のケガや、時として命の危機にも繋がりかねない…。
時間に追われる中で、疲れや緊張感などから行き違いが起こり、職員同士がぎくしゃくしてしまう
こともあるでしょう。しかし、職員同士が不安や、過当な競争、疑心暗鬼などに囚われていては、
利用者様が安心して生活することはできません。
この人事評価制度は、皆さんの様々な不安を解消していくための手引きです。
「昇級したい!」
「やりたい業務につけてもらえない!」
「お給料を増やしたい!」
「自分の仕事は本当に正当な評価を受けているの?」
「あの人だけえこひいきされていないか」
級や業務の種類によって必要とされる技能や資格、職務への姿勢などが一覧表になっています。それは、条件を満たせば昇級や、やりたい業務につけるということです。欲しいお給料の額に到達するためにクリアすべきことがすぐにわかる、ということです。皆さんの業務のどこが重点的に評価されているのか、その基準点を公開し、共有するということです。
あなたの目的地までのルートを探すことのできる職員共通の地図、
それがこの人事評価制度です。
皆さん一人一人が安心して、末永く働ける職場をつくりたい。従業員とそのご家族が、
『こんなところで働きたい』と願う、”安らげる我が家”でありたい。同じ未来の上に両立できる”願い”を実現していくために、
この人事評価制度であなたの次のステップを確認してください。
■導入のポイント
◎皆さんが1年後、3年後、5年後の自分に求めるキャリアを実現するために、何が必要か
具体的な道筋がわかる
◎皆さんの成長に応じて、給与や昇給額、賞与が連動していく仕組みが明確である
◎結果を数値で測るのではなく、そこに至る方法や努力を評価する基準を公開し、共有する
◎新人や後輩の育成、フォローを”当たり前”とせず、評価すべき業務としてその基準を
明確にする
◎職務に対する姿勢や勤務態度の基準を明確にすることで、”いったもん勝ち””やったもん勝ち”を許さない制度をつくる